グリーンローンについて
三井物産プライベート投資法人(以下「本投資法人」といいます。)は、2024年1月にグリーンローンによる資金調達を初めて行い、それ以降も継続してグリーンローンを実行しています。グリーンローンの実施を通じ、持続可能な環境・社会の実現を目指します。
フレームワーク
1.資金使途
本投資法人は、グリーンローンにより調達した資金を、以下の適格クライテリアを満たす新規又は既存の物件(グリーンビルディング)の取得資金、当該資金のリファイナンス資金 、改修工事資金に充当します。
2.適格クライテリア
グリーン適格クライテリア
(1)グリーンビルディング
下記①-④の第三認証機関の認証のいずれかを取得済・更新済もしくは今後取得予定・更新予定の物件であること
① DBJ Green Building 認証における 3 つ星、4 つ星、もしくは 5 つ星
② CASBEE 建築(新築)における B+、A、もしくは S ランク
自治体版CASBEEにおけるB+、A、もしくはSランク(ただし、ルックバック期間は工事完了日から3年とする)
③BELS評価(2016年度基準)における3つ星、4つ星、もしくは5つ星 ※1
BELS評価(2024年度基準)における以下のレベル
非住宅:レベル4~レベル6 ※2
再生可能エネルギー設備がある住宅:レベル3~レベル6 ※3
再生可能エネルギー設備がない住宅:レベル3~レベル4 ※3
④LEEDにおけるSilver、Gold、もしくはPlatinum(LEED BD+Cの場合はv4以降)
(2)改修工事
以下の基準のいずれかを満たす、環境面で有益な改善効果が見込まれる設備改修工事であること
① 従来比で 30%を超える温室効果ガス(CO2)排出量又はエネルギー消費量の削減
② 従来比で 30%を超える水使用量の削減
③ 再生可能エネルギーに関連する設備の導入又は取得
- 物流施設においてBEI=0.75超の物件を除く
- 2016年以前築の既存建物の新規取得はレベル3以上かつ既存不適格(工場等(物流施設を含む):BEI=0.75超え)ではないこと
- 2016年以前築の既存建物の新規取得は再生可能エネルギー設備の有無によらずレベル2以上で適格とする
3.プロジェクトの評価・選定のプロセス
グリーンローンにより調達する資金の使途対象となるプロジェクトは、三井物産リアルティ・マネジメント株式会社(以下「本資産運用会社」といいます。)リート部担当者がグリーンビルディング認証やエネルギー効率に関する検証資料等をもとに評価・抽出を行い、リート部長が選定されたプロジェクトの適格クライテリアへの適合性を確認した後、本資産運用会社の規程等に基づく決裁手続き(社長決裁)を経て、決定されます。
4.調達資金の管理
・グリーンローンにより調達した資金は速やかに適格クライテリアを満たすグリーンビルディングの取得資金、当該資金のリファイナンス、改修工事資金に充当されます。未充当資金がある場合には、未充当資金の全額を充当又は返済するまでの間、現金又は現金同等物にて管理します。
・グリーンローンにより調達した資金はその使途の資金に速やかに充当させます。よって、原則として未充当資金が発生することはありませんが、資金使途として紐づけられている資産の売却等により未充当資金が発生した場合には、全額充当又は返済するまでの間、預金等にて管理します。
・適格クライテリアを満たす物件の帳簿価額の総額、及び適格クライテリアを満たす工事・改修案件の総支出額の合計額に、グリーンローンによる資金調達時において算出可能な直近期末時点における総資産 LTV(Loan to Value/有利子負債比率)を乗じて算出された負債額(以下、「グリーン適格負債上限額」といいます。)を、本フレームワークに基づくグリーンローン残高の上限とします。グリーンローン残高が、グリーン適格負債上限額を超過しないよう管理し、決算期毎に超えていないことを確認します。
2024年9月30日時点
- グリーン適格負債上限額
- 40,636百万円
5.レポーティング
資産充当状況レポーティング
2024年9月30日時点
調達残高(百万円) | 充当金額(百万円) | 未充当金額 | |
---|---|---|---|
グリーンローン | 3,500 | 3,500 | - |
- 未充当資金がある場合には新規借入時に充当いたします
対象となるプロジェクト
2024年9月30日時点
借入先 | 借入額(百万円) | 借入日 | 返済期限 | 摘要 | 資金充当対象 |
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日本生命保険 | 500 | 2024年1月31日 | 2032年1月31日 | 無担保・無保証 | 堺LC |
SBI新生銀行 | 900 | 2024年7月31日 | 2029年7月31日 | 無担保・無保証 | 狭山広瀬台LC |
SBI新生銀行 | 800 | 2024年8月5日 | 2028年7月31日 | 無担保・無保証 | 厚木愛川町LC |
農林中央金庫 | 1,300 | 2024年8月5日 | 2030年7月31日 | 無担保・無保証 | 厚木愛川町LC |
- 日本生命保険相互会社からの借入金は、「ニッセイ・グリーンローン・フレームワーク」に準拠するグリーンローンにより調達しました。本投資法人フレームワークに準拠するものとみなして、対象となるプロジェクトに含めて表示しています。
6.外部機関の評価
本投資法人は、サステナブルファイナンス・フレームワークの適格性について株式会社日本格付研究所(JCR)よりサステナビリティファイナンス・フレームワークに対する第三者評価として最高位となる「Green1(F)」の評価を取得しています。
詳細については、JCRのホームページ(https://www.jcr.co.jp/greenfinance/sustainability/)をご参照ください。